家庭療法を行う際のポイント・注意点

本サイトを実践する前に、家庭療法を行う際の
ポイントや注意点をご紹介します。

初めは少量からスタートする

人の体質には個人差があるため、敏感であったり、アレルギーなどがあると、本サイトで紹介する健康法が合わない場合があります。そのため、初回は少量から始める、事前にパッチテストをするなど、問題がないことを確認したうえで、日常的に行うようにしましょう。

治療中の人は、医師の指示に従う

医師から治療や指導を受けている人は、本サイトの家庭療法を始める前に必ず相談し、その指示に従って行ってください。特に薬を飲んでいる人は、家庭療法との併用によって薬の効果があらわれにくくなったり、予期せぬ副作用が起こる場合もありますので、勝手に行ってはいけません。

関係すると思われるほかの項目も参照する

食材や野草を使う家庭療法の特徴は、さまざまな症状に同時に効果を発揮する素材や方法がたくさんあること。たとえば、血圧を下げるタマネギは頭痛にも有効ですし、発汗作用と解毒作用のあるショウガ湯はのどの痛みもとります。関連すると思われるほかの項目や同じ素材を利用した別の療法なども参照するとよいでしょう。

異常を感じたら、速やかに医師に相談を

家庭療法は、中国の漢方の知識、古くから伝わるおばあちゃんの知恵など、健康維持や症状の改善に有効とされた「体にいい食材や野草」などを利用した生活に根づいた療法です。長い間に暮らしのなかで淘汰されてきた知恵なので、基本的にはどなたでも試していただけます。ただし、症状の程度や体質などにより、効果のあらわれ方はそれぞれです。万一、全く効果があらわれない、逆に症状が悪化したなどの異常を感じることがあったら、すぐに医師に相談してください。

※計量の単位は、大さじ1は15ml、小さじ1は5ml、1カップは200mlです。
※電子レンジでの加熱時間は500Wを基準にしています。600Wなら0.8倍を目安にしてください。

初めての人でも簡単に作れるよう、一般的な作り方などのポイントを紹介します。

※作り方は多少異なる場合があります。それぞれの項をごらんください。

薬草の採取・保存法のポイント

薬草の知識を身につける

目的の薬草をまちがえずに採取するためには、事前に植物図鑑などで知識を仕入れておくことがたいせつです。薬草の自生場所は種類によって違いますし、有効成分は季節によっても異なります。どの時期に、どんな場所に自生していて、どの部分が必要かなどを、きちんと調べておきましょう。

【一般的な採取時期】※種類によって異なります
全草(草全体)花盛りのとき
開花直後
10月
11月
開花直前
果実成熟の少し前
果皮成熟前
種子成熟後
ルールを守り、自然保護を心がける

薬草として役立つ部分は、植物の種類や使用目的によって異なります。自然保護の立場からも、不要な部分までとったり、必要以上に採取しないよう心がけましょう。また、よく似た植物でも毒草の場合があるので、疑わしいときは使用してはいけません。自生していても、かってにとってはいけない場所もあります。しっかり確認し、必要なら所轄の官庁や持ち主の許可を得てください。

湿気のない場所で乾燥保存を

採取した薬草は、すぐに処理してムダなく保存したいもの。カビが生えないようにするには、まず、洗った薬草を箱やむしろに広げて乾燥させ、しっかり乾燥したら厚手の紙袋に入れて、風通しがよくて湿気の少ない場所で保存しましょう。袋には薬草名、採取年月日の記載を忘れずに。保存期間は約1年です。

【一般的な乾燥法】※種類によって異なります
刻んで2日ほど日に当ててから陰干し
輪切りにして天日干し
輪切りにして天日干し
日光に1日当てたのちに陰干し
果実天日干し
果皮天日干し
種子天日干し

健康茶作りのポイント

旬の時期の薬草を健康茶として利用する

その時期にしかない旬の野草は有効成分がたっぷり。旬の野草を採取して乾燥させておけば、長期保存が可能になります。こうしておけば、その乾燥葉を煮出した健康茶を一年じゅう活用することができます。

乾燥は天日干しかフライパンで

野草はきれいに水で洗い、こまかく切ってから、ざるなどに広げてカラカラになるまで乾燥させます。乾燥にかかる日数は植物によって違いますが、最低でも2~3日、長い場合は1週間程度です。また、材料をこまかく刻み、弱火にかけたフライパンでいって乾燥させる方法もあります。いる時間は植物によって違いますが、およそ1時間前後で完全に乾燥します。

弱火でじっくり煎じるのがコツ

お茶を作るときは、薬草10~20gに対して水500~600mlが基本となる目安量です。水の段階から薬草を入れ、弱火でじっくりと20~40分程度煎じることが薬効成分をじゅうぶんに引き出すコツです。

作りおきはせず、その日のうちに飲む

火を止めたら、中の薬草はすぐにとり除きましょう。入れたままにするとせっかく浸出した成分が薬草に戻ってしまいます。また、変質のおそれがあるので、作ったお茶はその日のうちに飲み切り、作りおきはしないこと。基本的に、お茶は好きな時間に飲んでかまいませんが、効果を高めたいのなら、空腹時にあたたかいものを飲むのがコツです。

健康酒作りのポイント

酒が薬効をさらに高める

酒には栄養成分を抽出する効果があるので、長く漬けると酒に漬けたもののエキスがとけ出し、健康に役立つ「薬酒」になります。

良質の材料をホワイトリカーに漬ける

健康酒の材料として使う薬草や食品は、新鮮で、きずのないものを選ぶようにしましょう。材料を生のまま利用する場合は、水洗いをしたら、カビを防ぐために、ふきんやペーパータオルなどで水けをしっかりふいてください。
健康酒に使う酒は、色もにおいもない35度のホワイトリカーがいちばん適しています。また、日本酒、ウイスキーなどでも作ることができます。その場合は、酒は高価なものである必要はありません。

漬けるびんは広口で透明なものが便利

漬けるびんは、密閉できて材料の出し入れがしやすい広口のものを使います。透明のものだと熟成の状態が見られるので便利。熟成している期間は、直射日光が当たらず、風通しのよい涼しい場所におきます。びんは漬け込む前に熱湯で消毒して、よく乾かしたものを使用しましょう。

1日さかずき1杯を長期間飲むといい

健康酒を飲む量は、基本的には1日さかずき1杯(15~30ml)程度。これを食前、もしくは寝る前に飲みます。水や湯などで割ってもかまいません。薬酒は、毎日少量を長期間飲みつづけることがよいとされているので、一度に大量に飲みすぎないように。

青汁作りのポイント

野菜の有効成分を効率よく吸収できる

青菜などのしぼり汁がいわゆる青汁です。青汁は野菜の繊維をとり除くので、有効成分が早く、効率よく吸収される利点があります。また、加熱などの調理をしないため、ビタミンやミネラル、酵素などの有効成分が破壊されず、そのままの形でとれるという長所もあるのです。

単品でも何種類かを組み合わせてもよい

青汁は青菜1種類だけでもいいのですが、2種類以上とり合わせたり、野菜や野草を組み合わせる(5種類くらいが理想)と、より高い効果を発揮します。改善したい症状に効果のある野菜や野草などを好みで組み合わせるとよいでしょう。ただしニンジンには、アスコルビナーゼというビタミンCを破壊する酵素が含まれているので注意が必要。この酵素は酸に弱いので、青汁にニンジンを組み合わせるときは、柑橘系の果実や酢を加えるとよいでしょう。

新鮮な素材をしぼる方法

作り方としては、①新鮮な材料をよく洗う、②水けをきってこまかく刻む、③すり鉢に入れてよくすりつぶす(このとき水は加えない)、④③をさらし布やガーゼでしぼる、という方法があります。ジューサーを使う、少量の水を加えてミキサーにかけたものをさらし布でしぼる、という方法もよいでしょう。

しぼりたてを1日コップ2杯飲みたい

青汁はしぼりたてほど効果があるので、作ったらすぐに飲むこと。青汁を飲む量は1日コップ2杯程度。これを朝と晩に分けて飲みます。

黒焼き作りのポイント

黒焼きは便利な保存薬

黒焼きとは、さまざまな素材を空気を遮断した状態で高温で加熱して「炭」にしたものをいいます。黒焼きの歴史は古く、江戸時代にかの水戸光圀が普及に努めたという話もあります。
黒焼きが体にいい理由は、黒焼きが「炭」であるからです。炭には無数の小さな穴があいており、その穴が腸内の雑菌や有毒ガスを吸着・排出する効果があります。その結果、血液がきれいになり、多くの病気予防に役立つものと考えられます。

空気にふれない状態で加熱する

黒焼きを自宅で作る簡単な方法としては、素材をアルミホイルで包み、フライパンか焼き網でじっくりと加熱する方法がおすすめ。空気にふれない状態で高温加熱することがコツなので、素材をアルミホイルで二~三重にぴっちりと包み、空気を抜くことがポイントです。そして弱火でじっくりと加熱をして、炭状になっていることが確認できたら、スプーンなどでほぐして密閉容器で保存しましょう。でき上がりまでにかかる時間は素材と量によって違いますが、30分から数時間程度です。

ほんの少量で効果を発揮する

黒焼きはほんの少量で効果を発揮するので、1回にとる量は耳かき2杯程度でじゅうぶん。保存期間は約3カ月です。焼き魚の焦げなどが発がんを促すといわれているため、黒焼きについても心配する人がいるかもしれませんが、毎日、耳かき2杯程度の黒焼きならば心配する必要はありません。