クズ紅茶
紅茶に含まれるカテキンという抗酸化物質から生まれるテアフラビンには、ウイルスへの抵抗力を強める働きがあります。ウイルス性の病気の代表的なものといえばインフルエンザ。クズ紅茶は、クズがウイルスを追い出し、紅茶がウイルスへの抵抗力をつける、理想的なかぜ薬といえます。
また、クズ紅茶はとろみがある分、比較的熱が冷めにくいので、最後まであたたかいまま飲めます。あたたかいものを飲むのは、すべての内臓器をあたためて、その働きを高めることにつながります。さらにリラックス効果を高めるので、自律神経をととのえてくれます。
★朝食前と夜寝る前にカップに1杯ずつ飲みましょう。2週間ほどつづけると、冷え症の改善にも役立ちます。
※クズは熱い湯でなければとろみがつかないので、湯は沸騰させて使います。それでもうまくとろみがつかない場合は、なべで煮込んで作りましょう。
クズ紅茶の作り方
【材料】クズ粉大さじ1/2、紅茶のティーバッグ1個
①クズ粉に水15mlを加え、よくかきまぜてとかす。
②①をカップに移し、ティーバッグを入れる。その上に、沸騰させた湯120mlを注ぐ。
③クズが半透明になるまでよくかきまぜて、紅茶の色がついたらでき上がり。
飲みにくい人は・・・
ハチミツやメープルシロップなどで甘みをつけると、飲みやすくなる。
レモンやショウガなどを加えると、風味がついておいしくなるだけでなく、ビタミンなど体によい成分もとれる。
クズ

漢方のかぜ薬・葛根湯の成分
クズは、秋の七草の一つでもあるマメ科のつる性多年草で、クズ粉はクズの根からとり出したデンプンです。
「葛」という漢字からもわかるとおり、漢方の代表的なかぜ薬・葛根湯と同じ原材料。漢方薬のほうは、乾燥させた根を煮出してエキスをとり出し、クズ粉のほうは、根を粉砕して真水につけ、沈殿したデンプンを集めて作ったものです。
クズ粉は、真水にさらしているので漢方薬の葛根湯よりも効果がソフト。かぜのウイルスや熱、熱による関節の痛みをおだやかに追い出してくれます。