ショウガの葉茶
葉ショウガの葉や茎の部分を煎じて飲むお茶です。血行がよくなり、体の痛みをやわらげます。発汗を促して熱を下げる効果もあるので、リウマチや関節炎のほか、かぜのひき始めにもおすすめです。
★あたたかいうちに飲みます。保存はできないので、作った分はその日のうちに飲み切ってください。
ショウガの葉茶の作り方
【材料】葉ショウガ適宜
①葉ショウガの葉と根茎をよく水洗いし、水けをきってこまかく刻む。
②それぞれざるなどに広げ、葉は日陰干し、根茎は天日干しでカラカラになるまで干す。
③なべに水500mlと、ショウガの葉10g、根茎2~3かけ分を入れ、3分ほど煎じる。
④湯飲みに煎じ液を入れてでき上がり。あたたかいうちに飲むのがポイント。保存がきかないのでその日のうちに飲み切ること。
ショウガ

香りと辛み成分に消炎作用がある
ショウガは薬味として利用するほかにも魚の生ぐささを消すためによく使われます。独特の香りと辛みの正体はジンゲロールという成分で、この成分にはさまざまな薬効があります。
漢方では、ショウガは「謳家(よく吐く人)の聖薬」といわれ、吐きけに効く生薬として知られています。これも、ジンゲロールの薬効によるもので、胃酸の分泌を盛んにして消化を促進させたり、食欲を増進させたりするという働きがあります。食べすぎだけでなく乗り物酔いやつわりの吐きけにも効果があるのが特徴です。
また、消炎作用もあるので、関節炎やリウマチ、神経痛などの改善にも役立ちます。
さらに、最近の研究では、抗酸化作用もあることが確認されています。生活習慣病の原因となる活性酸素を除去する働きにより、体の老化対策にも有効というわけです。
ショウガには、切ったりすりおろしたりして一般的な調理に使うひねショウガと、新ショウガを葉つきで収穫した葉ショウガがありますが、どちらも薬効は変わりません。